M11/M11Pro標準FiiO Musicは本当に使いづらいのか その1 (各種設定編)
今回は、音楽再生アプリFiiO Music(Google Playストア、App Store)に関する記事です。(バージョン1.1.7)
FiiO MusicはM11をはじめ、様々なFiiO製のアプリに標識搭載されている音楽再生アプリです。
M11のファームウェア1.0.7以降で使用できるPureモードでは音質向上のため他のアプリにリソースを割かないよう、このアプリのみを利用できるような設定になっています。
この記事ではFiiO Musicの設定や各項目の詳細を備忘がわりにまとめてみました。
アプリを起動すると、下のようなメイン画面からスタートします。
左上の設定ボタンから各種設定がおこなえます。
設定
オフタイマー
プリセットで10~60分の間10分ごと、もしくはダイヤル設定で分刻みでタイマーを設定することができ、時間になるとその時点で曲の再生を一時停止します。「現在の再生が終了したら停止」を選択すると、時間になっても再生中の曲の終了まで停止しません。
メモリー再生
「メモリー再生」の項目をONにすると、アプリの再起動時に曲が自動再生されるようになります。「最後の曲をメモリー」を選んだ場合は前回終了した際再生していた曲を頭出しで、「最後の位置をメモリー」を選んだ場合には前回終了した際再生していた曲を終了した時点の続きから自動再生されます。
曲をスキャン
はじめてアプリを起動したら、この項目を選択して音楽ファイルをアプリに登録しなければなりません。AK機のようにmusicフォルダから直接読んでくれるというわけではないので、手動で読ませたいフォルダを選択してください。ファイルリストでは漢字がピンイン順にアルファベットと混ざって並んでいます。この辺りはメイドインチャイナを実感しますね。
また、ファイルマネージャーやPCを使って直接音楽ファイルを消去した場合、FiiO Musicのライブラリからは曲が消去されず、再生しようとしても「ファイルが見つかりません」と表示されてしまいます。その場合はFiiO Musicのライブラリからも曲を消去してください。
テーマ
カスタムバックグラウンドからプレイヤーの背景を、デフォルトカバー表示からアルバムアートワークの設定されていない音楽ファイルの背景を設定することができます。
イコライザ
カスタムと8種のプリセットから選択できます。
(ポップ、ブルース、クラシック、ジャズ、ユーザー(カスタム)、ロック、ダンス、メタル、ボーカル)
FiiO Link
なんと言っても目玉。
BluetoothやWi-Fiを経由して、FiiO Musicをインストールした他の端末をリモコンとして使うことができます。再生、停止、音量調節はもちろん、曲の選択やプレイリストの編集までできてしまいます!!
「満員電車でポケットの中からDAPを出すのがはばかられる…」とか「小雨が降っててDAPは出したくない…」とか、「DAPは重いからカバンのなかだよ」とか、様々な状況の強力なソリューションになります。
近日発表されたFiiO M15でも使えるでしょうから、あの重い筐体を持ち歩くという人にも強い味方になるでしょう。
ギャップレス再生
前の曲が終わったあと、次の曲再生を瞬時に行います。
フォルダスルー再生
アルバムやプレイリストの再生が終わったあと、そのまま次の項目を再生するようにする設定です。
アルバムやプレイリストの再生が終わっても、再生が停止しないという人は、この項目がONになっている可能性があります。
選曲時Now Playing移動
選曲画面から曲を選択すると、すぐにNow Playing画面に移動します。(右)
ロック画面のアルバムアート表示
ロック画面に次のような画面を表示します。4つの操作ボタンから操作できます。(再生/一時停止、次の曲、前の曲、お気に入り)
リプレイゲイン
いわゆるダイナミックノーマライザーの上位互換で、曲やアルバム間の音量の差を均一化する機能です。音源ファイルは一切加工せずに、ほとんど損失なく音量差を失くすことができます。
USB出力モード
DSDファイルをUSBから出力する際の方式を選択できます。出力先のDACに会わせた方式を選択してください。
HWA
apt-X、LDACに並ぶ新たな高音質Bluetooth規格のHWAを利用できます。BTRシリーズをお持ちのかたは活用なさることも多いでしょう。
アルバムアートの自動スキャン
ネットワークを経由してアルバムアートをスキャンします。
MQA
この項目をONにすると、対応しているファイルをMQA再生できるようになります。
WiFiファイル送信
Wi-Fiを経由してPCやスマートフォンからファイルを転送できます。
Language/言語設定
言語を設定できます。
データベースをリセット
メディアライブラリ等データベースをリセットします。私は普段そこまでしなくてはならないときはアプリ設定からストレージを消去しています。
Bluetoothデバイスコントロール
Bluetoothを介して、BTR3/BTR5やQ5sなどFiiO製のBTレシーバーやアンプの設定を行うことができます。
ナビゲーションバーを隠す
この項目がONになっているとき、Androidの画面下端に表示される[戻る][ホーム][アプリ]ボタンの表示を隠します。個人的にはM11/M11 ProのUIに寄せたいので、スマホではこの項目はOFFです。
アプリについて
アプリのバージョンなどの情報を確認できます。
終了
アプリを終了しホーム画面に戻ります。
設定項目は以上です。今のままでも極めて使いにくいということはないのですが、もう少しUIをカスタマイズできるといいですね。リプレイゲインに対応しているのは◎です。なにより、FiiO Linkが便利すぎて手放す気にはなりません。
次回は選曲画面やプレイリストなどに関する詳細をレビューしつつ紹介します。